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GFSI Conference

一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)の認証プログラム「JFS-C (EIVセクター)」が、2018年10月末にGFSIに承認されました。これを受けて、同協会の理事長・西谷徳治氏、事務局長兼技術本部長・大羽哲郎氏、普及推進本部長・仲谷正員氏に、その経緯、今後の活動方針や抱負をうかがいました

<GFSIジャパンローカルグループ・コミュニケーションWG>(以下、GFSI この度はGFSI承認おめでとうございます。先ずは、貴協会の概要・活動方針は?

<食品安全マネジメント協会>(以下、JFSM) 2016年に食品の製造や流通、外食等18社の企業と有識者2名が設立者となって、日本発の食品安全マネジメントの認証規格をつくる主体として発足しました。私たちの主なミッションは、食品安全管理の規格であるJFS規格の認証の仕組みをつくり、これを普及することによって、食品の安全管理を向上し、消費者の信頼を高めることです。サプライチェーンを通じて社会共通のインフラとなる安全管理規格を構築し、事業者様の食品安全管理のコストを軽減するとともに、改正食品衛生法に基づくHACCP制度化への対応や、食品の輸出拡大に貢献することを目指しています。国際的な食品安全のルールづくりなどの活動にも参画します。

(GFSI) JFS規格の特徴や現在の認証取得状況については?

(JFMS) JFS規格は、日本の品質管理の強みであるボトムアップによる「カイゼン」のアプローチを要求事項として導入していることが大きな特徴です。また、中小規模の事業者様でも食品安全管理を構築できるステップアップの仕組みになっており、誰もが取り組みやすいようにわかりやすい日本語で規格やガイドラインを提供しています。JFS規格を活用していただき、生食や発酵食品をはじめとする日本の食文化を広く世界に発信していきたいと考えています。JFSMが設立されて今年で4年目になりますが、2018年12月末時点でJFS-B規格は適合証明数118件、JFS-C規格は認証数57件を達成しました。

(GFSI)GFSIベンチマーキングプロセスに申請された理由は?

(JFSM) JFS規格をGFSIに承認していただくことによって、この規格が国際標準に整合していることをグローバルレベルでも認めていただき、JFS規格を活用する事業者様の食品安全管理の信頼性をさらに高めたいという理由です。JFS規格をとっていれば安心だと思っていただけるような規格にしたいと考えています。

(GFSI)承認までのプロセスで印象に残っていることは?

(JFSM) GFSIのベンチマーク要求事項を満たすためには、認証の仕組みの信頼性を高めるための様々なプロセスやルールが必要です。たとえば、私たち認証規格プログラムオーナー(CPO)に対して、認証機関の信頼性を担保するための「インテグリティプログラム」を構築しなさいという要求事項があります。このプログラムの構築には苦労しました。データベースの分析手法を再構築し、認証機関の活動をモニタリングする仕組みを導入し、結果として、GFSIからも高い評価を受けたと考えています。

photo: traditional Japanese soy sauce production provided by Fueki Syoyu Brewing.

写真:伝統的な日本の醤油製造現場(笛木醤油株式会社様ご提供)

(GFSI) 今後の具体的な活動は?

(JFSM) 昨年11月に開催した食の安全・信頼シンポジウムでは、食品の製造や流通、外食等、食品に関わる38の事業者様がJFS規格を活用することを表明してくださいました。中小規模の事業者様にはステップアッププログラムであるJFS-AとJFS-Bを活用していただくことが有効です。JFS-A規格は、改正食品衛生法によるHACCP制度化の「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に対応することができるように、今年1月に第2版にバージョンアップしました。今後さらに多くの事業者様にJFS-Aを活用していただけるよう普及を推進したいと考えています。JFS-B規格はコーデックスのHACCPの要求事項をすべて盛り込んでおり、HACCP制度化の「HACCPに基づく衛生管理」に対応できるようになっています。JFS-B規格は2019年度に適合証明数500件を目指しています。GFSI承認を得たJFS-Cについても、GFSIの要求事項にあわせたバージョンアップを今年春に予定しており、承認セクターの拡大申請も予定しています。大学等と連携した食品安全管理のための専門人材の育成にも取り組んでいきたいと考えています。昨年末に鹿児島大学の食品安全研修と監査研修をJFSMの研修コースとして承認しました。

(GFSI) 海外の認証取得事業者を増やす取り組みは?

(JFSM) ASEAN諸国を中心に、JFS規格に関心を持っている国があります。海外での認証を進めるにあたっては、海外の認定機関や外資系認証機関とのパートナーシップが必要です。今年は、グローバルなパートナーシップ関係を構築し、海外でJFS規格を使ったモデルケースを積み上げながら、海外での認証取得の実績をつくっていきたいと考えています。

(GFSI)) 今後のセクター拡大に向けた取り組みについては?

(JFSM) 農場から食卓まで続くフードチェーンの中で、GAPがカバーする一次農産品以降のセクターを網羅できるようにすることが目標です。食品リスクの高さや社会的ニーズを踏まえながら、優先順位をつけてセクターを増やしていきたいと考えています。今年は「外食(フードサービス)」と「輸送・保管」の規格を公表する予定です。来年以降、「容器包装」や「小売り」といった規格も検討していきます。JFS規格が食品安全管理のための社会共通のインフラになることを目指します。

(GFSI)本日は貴重なお話ありがとうございました。

(left) Mr. Masakazu Nakatani, Senior Director/Strategic Promotion, (center)Mr. Tokuji Nishitani, President (right) Mr. Tetsuro Ohba, Secretary General, Senior Director/Technical Affairs

(写真:(左) 普及推進本部長・仲谷正員氏、(中央)理事長・西谷徳治氏、(右)事務局長兼技術本部長・大羽哲郎氏)

一般財団法人 食品安全マネジメント協会ホームページ:https://www.jfsm.or.jp
一般財団法人食品安全マネジメント協会 東京都千代田区麹町3丁目5番2号 ビュレックス麹町 TEL:03-6268-9691


Masaki Kotani文責:GFSI日本ローカル・グループ コミュニケーションWG

アマゾンジャパン合同会社 製品安全・食品安全&コンプライアンス部門本部長 小谷雅紀