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この度、一般財団法人日本GAP協会(JGF)の認証プログラム「ASIAGAP」が、GFSIに承認されたのを受けて、当協会の代表理事専務・松井俊一氏、事務局長・荻野 宏氏のお二人に、その経緯、今後の活動方針や抱負をうかがいました。

GFSIジャパンローカルグループ・コミュニケーションWG>(以下、GFSI)

この度はGFSI承認おめでとうございます。先ずは、貴協会の概要・活動方針について、お聞かせください。

日本GAP協会>(以下、JGF)JGAPblogPic

ありがとうございます。先ずはようやくスタートラインに立つことができたという認識でいます。

今回承認された規格は、JGAP Advanceという規格がASIAGAPに発展したもので、そのVer.2が認証取得規格となりました。そういう意味もあって協会略称もJGAPからJGF(Japan GAP Foundation)に変更しており、日本だけでなくアジア全体での活動を目指していく所存です。

活動のミッションとしては大きく2つ、
1) GAPのプラットフォーム化 ~ 今後のGAPの発展を目指す
2) アジアでの普及 ~ アジア発の食品安全規格の優位性の発揮

ということになります。

その背景には、ASEAN諸国の高スピードでの成長、アジア各国間での貿易の拡大、アジア圏の人口・生産年齢人口の拡大、ICTやAI技術の急速な発展・高度化などがあり、農場間や流通間での国際的な連携を通じて国内外での認証の拡大を目指していきたいと思います。日本国内だけでは成長・拡大に限界があるとも感じていますので。

(GFSI)(GFSI)現在の認証取得事業者数はどれくらいでしょうか。またその拡大向けての今後の展開についてお聞かせください。

(JGF) 2018年3月時点の認証農場数は、JGAP=2,797、ASIAGAP=1,416、計4,213と順調に伸ばして来ていますが、更なる拡大に向けて、日本での普及はもとより、国際的に通用する規格を目指しています。GFSI承認を目指したのもそのためであり、「とりたくなる」「したくなる」GAPを目指し、認証取得事業者を増やしていきたいです。その一助となる、流通企業との連携については、アジアに展開している小売業が調達の際に、農家に対しASIAGAPをベースに指導していける形になればと考えています。

(GFSI) 日本/アジア発の規格としての特徴・アドヴァンテージはどういう点でしょうか。

(JGF) アジアの気候や「米~水田」という食文化を見据えていること、またアジアは水害など天災を受けやすい環境にあることなど、エリアの特徴を踏まえた設計になっています。また、農場運営や人権・福祉を重視していること、小規模な農場にも取り組みやすい団体認証の仕組みなどもあげられます。国内の認証事業者の特徴を言えば、小規模農家(事業者)が多く、特に「茶」の事業者数が多いということがあります。

今後の日本農業の後継者問題を鑑みるに、外国人労働者の受け入れも重要になってくると思われますが、そのマニュアルとしてこの規格を活かしていってもらえるのではという期待もあります。 また、日本からの輸出だけではなく、アジア諸国から日本への輸入品についても視野に入れていますが、それは韓国高麗人参など国産品への影響が少ない食材や輸入依存が不可避な食材の安全の確保を担保したいという事であり、国産農産物に脅威になるという話ではないと考えています。

(GFSI)今回のGFSI承認にあたっての経緯や苦労話、成功の秘訣、今後への意気込みなど、お聞かせください。

(JGF)2013~14年頃からGFSI承認を意識してきましたが、申請以降限られた時間の中で総力を挙げて取り組みました。また、アジアでの普及を実現するには、各国の言語への対応という「言語の壁」があります。ただ、日本と比較し、アジア諸国では英語に抵抗が無い国も多いことから、マニュアル類を英語で整備することも検討していきたいと思います。言語の問題は、現地での認証の審査の時などは重要な課題であると認識しています。また現地のGAPをやっている事業者のことを思うと、その現地の各GAPとの連携などは非常に重要であると考えています。

(GFSI) 今後の具体的な活動またCPOとして今後GFSI日本ローカルグループとどのような活動・連携をしていきたいかなど、お聞かせください。

(JGF) 国内ではASIAGAPの研修をしっかり行うこと、県の策定するGAPを取得した事業者のASIAGAPへのステップアップなど、GAPの収れん化というのが重要な課題と考えています。 また今後は、GFSI日本ローカルグループとも密接に連携していきたいですし、特に、今、取り組まれているグローバルマーケットの一次産品分野での協働は積極的にすすめていきたいと考えています。
CPOとして認定機関、認証機関、研修機関等とは密接な関係がありますが、一般的にCPOは我々のような小さな機関が多いので、単独で活動していくのは限界がありますので、幅広いステークホルダーの方々にご支援いただき協働していきたいと思います。

(GFSI) 日本発としての認証規格としての特徴や、今後の意気込み・展開構想など、大変貴重なお話でした。これから認証取得を目指していく日本の事業者、さらにはアジア全体の事業者にとっても大変参考になるお話かと思います。
松井代表理事専務、荻野事務局長、お忙しいところありがとうございました。

*写真:(左)松井代表専務理事、(右)荻野事務局長

一般財団法人 日本GAP協会ホームページ 一般財団法人日本GAP協会 :
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3番29号
日本農業研究所ビル 4階

+81-3-5215-1112

文責:GFSI日本ローカル・グループ コミュニケーションWG サントリー食品インターナショナル株式会社ジャパン事業本部品質保証部 木村 健一郎


JGAPblogauthorThis post was written and contributed by:

Kenichiro Kimura
Senior General Manager, Quality Assurance & Technology Department, Japan Business Division
Suntory Beverage & Food Limited 
GFSI Japan Local Group Communication WG