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食品業界は、グローバリゼーション、規制や競争の激化によってもたらされる課題に直面し、絶えず発展する業界です。サプライチェーンマネジメントは、ほとんどのビジネスにとって不可欠な要素であり、その成功と顧客満足に大変重要です。それは、製品やサービスの設計から、販売され、消費され、そして消費者により処分されるまでのエンドツーエンドのプロセスの効果的な管理です。

サプライチェーンマネジメント(SCM)への関心は、グローバル競争、新市場および製品開発、ならびにエンドツーエンドのチェーンの透明性と可視性を確保するための大量なデータをより効率的に交換できる情報通信技術の著しい進歩の結果、ますます増しています。  

食品の需要と供給は、地域と国境を越えて国際的なプロセスになりました。同時に、垂直的または水平的な方向で、国際的な協力と提携の形成に依存する家畜と食品の国境を越えた流れに焦点が当てられてきました。  SGS Blog pic

サプライチェーンマネジメントは、ステークホルダーの要求を満たしながら、より少ないコストで優れた消費者価値をサプライチェーンに提供するため、サプライチェーンにおけるビジネスプロセスおよび活動の統合的な計画、調整や制御として定義されます。サプライチェーンマネジメントの最終的な目的は、消費者に価値をもたらすことで、付加価値活動の概念は社会的また環境パフォーマンスの属性を網羅するために、経済的利益や実績を超えています。社会的、環境的な方針は、使用される原材料の定性的属性、最終製品やそれらを生産するために企業が利用する資源と密接に関連しています。

消費者による最終製品の受け入れは、サプライチェーンのパフォーマンスの尺度であり、重要な品質属性、在庫、価格や食品安全の組み合わせに基づいています。付加価値を生み出すこれらのパラメーターの最適化は、サプライネットワーク全体にわたる協働および適切な調整を通じてのみ達成できます。

正しい情報を収集、処理、対応、伝達することは、効果的な供給リスク管理と制御のための前提条件です。サプライチェーンのリスク管理ソリューションは、相互に関連性の高い2つの要素で構成されています。

  1. 関連情報を収集し処理する機能
  • サプライチェーンのリスク、脅威や脆弱性を特定する
  • 緩和計画を策定し、効果的な実施のために必要な変更を管理する
  • 共通の目的に向けて、サプライチェーン全体のステークホルダー間のコニュニケーションと積極的な参加を促し、追跡可能で透明な情報の提供が食品安全を促進し、そして

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  1. 情報技術制御と管理ツールの使用
  • 情報の保存、監視、管理および報告/通信が可能である
  • 安全に使用でき、完全なトレーサビリティを保証できる
  • ユーザーフレンドリーで信頼できる
  • 継続的な機能を保証するために常に監視され維持されている
  • 変化するニーズに対応できるよう、定期的に更新/設定されている

農場から食卓まで製品を追跡する機能は、特に、製品がその行程を通過する際における処理サイクルの数と製品レシピ自体の潜在的な複雑さを考えると、込み入ったプロセスです。しばし、世界中で調達された数多くの異なった材料は、サプライチェーンの様々な段階で混合されます。このような情報へほぼ瞬時にアクセスできるようにする要求がされた時、手動のトレーサビリティシステムでは、最もエラーを起こしやすく、最悪の場合、食品偽装の影響を受けやすいと考えられるため、ますます容認されなくなってきています。

企業がトレーサビリティシステム(内部またはチェーンのトレーサビリティ)を採用するには多くの理由があります。文献によると、食品トレーサビリティにおける10の主な推進分野を示唆しています。

  1. 法令
  2. 生産最適化
  3. チェーンコミュニケーション
  4. 競争上の優位性
  5. 認証
  6. 品質
  7. 食品安全
  8. サステナビリティ
  9. 福祉
  10. バイオテロの脅威

SGS blog picture企業は様々な理由で、例えば、原材料の代替原料を特定したり、国際貿易規制などを遵守する方法としてトレーサビリティシステムを自主的に適応することになります。食品安全を向上させる直接的な手段としてのトレーサビリティシステムの採用は、あまり明確ではありません。HACCPとは異なり、低温殺菌、保存などの病原菌を減少させるような数多くのアプローチにおいて、トレーサビリティは生産工程の有効性を直接改善しないからです。その代わりに、情報生成メカニズムは、単独では食品安全危機の可能性を減らすことはできないかもしれませんが、フードチェーン全体の食品安全促進のため、異なるステークホルダー間での契約協定に積極的な関与を促します。

不正で意図的な汚染、意図的ではない食品汚染や食品偽造の事例は、様々な生産、加工および流通段階を経て、異なる製品に使用される食品や材料を追跡できる効果的なトレーサビリティシステムの採用にあたり、主な原動力となっています。詐欺行為と闘い、異物混入を管理できるそのようなシステムは、経済的、文化的また宗教的な理由からも非常に重要です。効果的な食品トレーサビリティシステムのさらなる利点には、統合したデータへのアクセスを介した食品危機管理の改善が含まれます。

  1. 食品・飼料および原材料の素性
  2. サプライチェーンの全段階における処理
  3. 輸送機器、人材、機械などの資源

そのほかにも、目的に合ったトレーサビリティシステムの利用は、汚染された製品の回収やリコールを容易にし、「包括的な製品回収・リコール」による大きな経済的打撃や、個人事業主、全食品セクターや消費者の信頼に対する更なる損害を防ぐことができます。

食品サプライチェーンマネジメントの調査が進行中

サプライチェーンマネジメント業界における慣行の発展は、 SGSが実施する業界全体の調査の焦点でした。調査の結果は、2019世界食品安全会議(2019年2月28日8:15)で開催されるSGS主催のスペシャル・セッション「サプライチェーンのリスクを管理する – 近年の食品業界の発展」 にて発表されます。セッションでは、南アフリカのSGS AFLビジネスマネージャー、Donna Brown Crockartが司会を務め、講演者には、ドールの食品安全・品質部門VP、Natalie Dyenson氏(公衆衛生学専門)やコストコのAGMM製品安全・品質保証・環境コンプライアンス担当、Christine Summers氏をお招きします。

参加者の皆様は、サプライチェーンのリスクと脆弱性を評価する上での見解と実践を主な専門家から聞くことができます。どの規制がリスクを軽減し、食品安全文化を推進するか、新たに発生するリスクを特定し、その影響を最小限に抑えるための最新の方法に関する議論とともに示されます。

 


Evangelia Komitopoulou ProfilePic本ブログはこちらの方にご執筆、ご寄稿いただきました。

Evangelia Komitopoulou氏
SGS Global 2nd Party/Customised Solutions Manager