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開発途上市場における食品安全の課題が、消費者の健やかな生活を気遣うGFSIやその他の組織で注目度を増しています。安全でない食品が原因で、低中所得国の総生産性の損失と医療費の増大のため、年間およそ1,100億ドルもの損失を招いているからです。この巨額な損失を減らすため、世界銀行と協働するパートナーは食品安全向上のために「食品媒介疾患」と題されたガイドを用意しました。この要約は2月に開催される GFSI世界食品安全会議 で共有する予定です。

多くの低中所得国では、食品安全は行政による結果論にしか過ぎず、食品が媒介する疾患が流行している期間中だけ、注目が集まる状況です。その目的において、「食品媒介疾患」は主に政策立案者を対象にしていますが、強調されている概念は、食品安全はビジネス、政府、消費者といったGFSIコミュニティに関わる全ての人が責任の一端を負うべきだということです。さらに、実践的で、しばし低コストの提案事項は、行動やインフラ整備の変更であり、メーカー、リテーラー、それらの国々の複合的な食品チェーンに関与する人々にとって、有益であることが証明されるでしょう。

worldbankstudy web文書に記されているように、低中所得国の政府は食品安全により多く投資する必要だけでなく、より賢明に行う必要があります。その意味するところは、基礎知識の推進、人材およびインフラの整備、食品安全における投資の間での相乗効果を生み出し、人々の健康と環境保全を実現させること、そして公的投資を利用して民間投資を拡充させることです。GFSIが促成している様な官民パートナーシップは、食品安全のキャパシティを育成するための賢明なアプローチへの手がかりなのです。私たちは経済発展の異なる段階にある各国それぞれに見合った投資とキャパシティビルディングを提案しています。

業界カリキュラムの一種である グローバル・マーケット・プログラム は、政府が中小企業の食品安全を向上させるために利用できる、期待される分野のひとつです。この調査で、直接グローバル・マーケット・プログラムを示しましたが、それはGFSIとの協働プログラムが、中国、ジョージア、カザフスタン、ウクライナやその他の国々の中小企業のトレーニングにて成果を収めたからです。私たちの見解では、食品安全への取り組みを徐々に上げていくアプローチは、規制による「こん棒」よりも効果的で、グローバル・マーケット・プログラムで説明されている認証獲得に向けた段階的な工程が、継続的な向上のためのフレームワークとして規定されています。

どんな方法においても政策立案者は、食品安全規制を急激な人口動態の推移、食事内容の変化、その他のおこり得るリスクに適応させようとしますが、規制の成果を知るためには、懲罰やビジネスの閉鎖の数ではなく、準拠している企業、消費者の信頼、食品安全に関わる結果を測定すべきです。私の同僚で、世界銀行農業環境部門、シニア・ディレクターのJuergen Voegele氏は以下のように述べています。「国内の食品安全に、より細心の注意を払うことで、各国は農業や食品業界の競争力を高め、人的資源を開発することができます。結局のところ、安全な食品は健康で、教養があり、活力のある労働力の育成に欠かせません。」

食品媒介疾患:低中所得国における進展を加速させる取り組みは、アメリカ食品医薬品局の支援を受けています。多数の研究者と医師が関与する協働の取り組みであり、CGIAR栄養と健康のための農業研究プログラム、国連の食品農業機関世界銀行や世界保健機関国際獣疫事務局などがパートナーです。この調査について詳しく知り、要約をお読みになりたい方は、2月に開催の世界食品安全会議の会場でGFSI展示ブース にお越しください。   


本ブログはこちらの方にご執筆、ご寄稿いただきました。

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Steven Jaffee氏
世界銀行 リード 農業経済学者