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このブログ記事は今後数ヶ月にわたって掲載されるシリーズの第一弾です。このシリーズでは、世界中の4カ国(日本、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン)からの2018GFSI グローバル・マーケット・アワード受賞者について、またGFSI グローバル・マーケット・プログラムがその企業の食品安全管理システムの改善にどのように役立ったか、知ることができます。このアワード受賞者には、世界食品安全会議2018への参加と旅費、東京でのディスカバリー・ツアーへの参加権が提供されました。

最初の寄稿者は、2018年の日本からの受賞者である、株式会社フジフーヅの佐藤好太朗様です。

グローバルマーケットプログラムについて

グローバルマーケットプログラムは、GFSI7年前に認証への道を構築するためのプログラムとして作られました。このプログラムは、事業者に非認定の入口を提供するもので、生産および製造業務における能力育成、継続的改善を目的とした段階的にプログラムを行えるよう設計されています。プログラムは、食品安全システムを持たないか、不十分な企業が、食品安全に関する課題に対応する方法を提案しています。 それにより、世界の食品サプライチェーンにおける危害を抑えると同時にGFSI承認認証規格オーナーの1つから認証を得ることで市場参入を推進することができます。プログラムのツールキットは、GFSI要求事項をベースにした自己診断チェックリストと、トレーニングと能力形成フレームワーク、同様にプログラム全体のプロトコルをユーザー向けに案内したものをまとめたものです。

GFSIが行なっている世界食品安全基準のベンチマーキングの役割に加えて、グローバル・マーケット・プログラムの開発は、あらゆる地域の消費者に対する食品安全に対する改善への貢献として、業界のステークホルダーから称賛を受けています。ツールキットは一次産品と製造業の範囲で入手可能であり、 GFSI  ライブラリーでは、無料のオープン・ソースとして、多言語で用意されています。


FujiFoodsJapanTeam

株式会社フジフーヅは、1970年の創業以来48年間、「ルーちゃん餃子」をはじめとする中華惣菜を西日本中心に展開しています。

食品安全への取り組みとして、2004年に審査機関のプライベート認証HACCPを、2008年にはISO 22000を取得しました。

長年食品安全に取り組んで来たのが我が社の強みです。

グローバルマーケットプログラムには、取引先様が定期監査基準とされることがきっかけで取り組みました。

HACCP認証を取得した際、妥当性確認などでとても苦労したのですが、世間の流れが変わり、食品企業としてのレベルアップが必要だと感じる中、このグローバルマーケットプログラムを読みました。

特にPRPの部分でメーカーとして痛感することが多く、取り組みの必要性を感じました。

具体的に例を挙げてみます。

基本的なところですが、責任者を明確にし清掃を大切にしましょうという洗浄の要求事項があるのですが弊社は曖昧な点が多かったなと気付き、外部の目から洗浄に特化した教育を始めました。それともう1つ特に印象に残っているのは、アウトソース先の管理です。弊社のような小さな会社ですと、配送業者の管理などは難しくグレーにしているところがあったのですが、仕様書に記載するといったところから取り組みました。現代の食品企業として高みを目指すのであれば、このようなグレーゾーンを減らさなければならないと考えました。

グローバルマーケットプログラムは、特にPRPに関し目指すべき着地点がはっきりと書かれており分かり易い内容になっています。

先ほど述べた、「洗浄に特化した教育」について具体例を紹介しましょう。

それまでの洗浄方法は個人によりバラツキがあったのでその解消のため、グループ毎に各人の洗浄を実施した効果検証として、残留タンパクの測定といったモニタリングと最終チェックに関するフィードバックを外部にお願いしました。その結果皆の意識が大きく高まり、使用する機械自体の衛生状態も改善され、微生物レベルでも改善されましたが、何より清掃が行き届き残渣が残らなくなったため古い工場にも関わらずキレイになりました。弊社ではこれまでずっと清掃を軸に5S活動を行っていますが、DIYで天井など高いところを掃除する清掃道具や異物混入し難いヘラを作るグループも現れ、皆の意識が変わってきたことを実感しています。

また、フードディフェンスについても書かれており、現在その点も深めている最中です。

非常に重大な食品安全問題は2000年代に出尽くし、今後は食品偽装や防御といった問題への取り組みが重要となるというお話しの中で、ある経営者の方の「無理な経営からは嘘しか残らない」とという言葉に本当にその通りだなと感じました。ほかにも持続可能性と遺伝子組み換えのジレンマや、有機食品といった消費者の意識を考慮する必要性などについて改めて気付かされました。

グローバルマーケットプログラムへの取り組みを終え、次はGFSI承認規格認証取得に進む予定です。弊社はコンサルタントの方に年2回の内部監査とマネジメントレビューに同席して頂き、四半期・半期のパフォーマンスをみてもらい補強していくという流れをとってきましたが、最近ではGFSI承認規格認証取得に向け、PRPに特化した内部監査を分散させて実施し、製造現場の衛生管理レベルをアップしようと進めています。

重要管理点(CCP)についてですが、弊社は生餃子が主力製品ですので微生物制御を重要管理点(CCP)とし、生菌数を許容水準下にコントロールする工程ではクリティカルリミットを設けています。HACCP構築前に比べると原料や機器の殺菌レベルが非常に向上し、洗浄濃度や時間についてノウハウができ、ある程度安定した品質が出せるようになりました。

今回GFSIという世界規模の組織により当社の一貫した取り組み姿勢が評価されたことは、取引先様に対する『安心』への付加価値となりました。

中小企業故に決して恵まれた環境下でない状況ながら、餃子・焼売という複雑な加工工程の安全管理を継続していることが高く評価され今回の受賞につながったという事です。

また、今までの自分達の仕事が高く評価されたことは、従業員のモチベーションアップにも繋がりました。

この受賞で満足することなく自分達の身の丈にあった形で既存の食品安全マネジメントを深化させたいと思います。

GFSI承認規格が業界内でのライセンスになりつつある中、それを目指して認証を取得し、お客様に安心して頂ける組織。そんな風通しの良い会社になれればいいなと考えています。

GMaP2018WinnersPhoto


本ブログはこちらの方にご執筆、ご寄稿いただきました:

GMaP2018JapanWinnerProfilePhoto

佐藤 好太朗

株式会社フジフーヅ 取締役工場長


次回のGFSIグローバル・マーケット・アワードの受賞者になるために必要な条件を満たしているとお考えであれば、こちらより一般的な条件をご覧になり、こちらより応募申請お願い致します。