よくあるご質問
全般的なことについて / GFSIのガバナンスについて / テクニカル・ワーキング・グループについて / GFSIローカル・グループについて / GFSIと認証について / GFSIのイベントについて / ベンチマーキング・プロセスについて / グローバル・マーケット・プログラムについて / 監査員力量について
グローバル・フード・セーフティ・イニシアチブ(Global Food Safety Initiative: GFSI)は、フードサプライチェーン全体の食品安全マネジメントシステムを継続的に改善するためのビジネス(事業者)主導のイニシアチブです。
小売業、メーカー、フードサービス業、国際機関や行政、学術機関、サービス・プロバイダーなど数多くの業種から食品安全エキスパートたちが集まり、協働して取り組みを進めています。
GFSIの運営業務は、小売業とメーカーが対等な立場を有すグローバルな消費財流通業界のネットワークであるザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(The Consumer Goods Forum : CGF)が行っています。
GFSIの目的は以下の通りです:
90年代、BSEやダイオキシン、リステリアなど、世界中で深刻な食品安全の事故が相次いで生じました。食品業界では、小売業においてもメーカーにおいても、数えきれないほどの内部基準による工場監査が行われ、それぞれの基準は収束が検討されることなく、独自に開発されており、監査による負担が増加していました。その結果、各基準に整合性が取れていませんでした。そして、消費者の業界に対する信頼は低下していました。
そこで、世界の食品小売業のCEO達は独立した業界ネットワークであるCIES (国際チェーンストア協会)、現在のザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(The Consumer Goods Forum : CGF)の場を通じ協働的な取り組みを行うことに決めました。そして、2000年5月、非営利財団であるグローバル・フード・セーフティ・イニシアチブ(GFSI)が設立されました。
“一度認証を受ければ、どこでも認められる“を設立当初から引き続きのビジョンとしています。
GFSI の運営は、小売業とメーカーが対等な立場を有すグローバルな消費財流通業界のネットワークであるザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(The Consumer Goods Forum : CGF)が行っています。CGFは、パリに本部を置き、ワシントンD.C.と東京にオフィスを構え、世界中の会員の皆様にサービスを提供しています。
CGFには、世界70か国から400社を超える小売企業、メーカー、サービス・プロバイダー、関連企業のCEOや経営者が集まっており、会員企業の構成は、消費財流通業界の地理・規模・商品カテゴリー・業態等の各側面における多様性をよく反映しているといえるでしょう。会員企業の売上高総額は2.5 兆ユーロに上り、小売企業とメーカーの直接雇用者数は1千万人、さらにバリューチェーン全体における関連雇用者数は推定で9千万人に上ります。
GFSIが集中して取り組むべき課題は、CGFの会員企業が議論し決定しており、CGFからGFSI理事会に対し優先課題についての任務が指示されています。そのため、GFSIは定期的に各課題の進行状況についてCGFに報告を行っています。
GFSIがしていること:
GFSIがしないこと:
GFSIの協働的な仕組みは、全てのステークホルダーと次のメリットを共有するため共に取り組むことにつながると考えています:
GFSIは会員組織ではありません。協働的に取り組みを進めるため、関心がある方ならどなたでもご参加いただけます。
但し、GFSIの取り組みを行っているザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(The Consumer Goods Forum : CGF)は会員組織ですので、ご入会いただくことが可能です。CGFについての詳しい情報はウェブサイトをご覧いただくか、CGF日本事務所(TEL: 03-6457-9870 )にお問い合わせください。
GFSIに関わるには様々な方法があります:
GFSIニュースレター(英語版)をご購読いただく方にはテクニカル・ワーキング・グループのメンバー募集の際や、ヒアリング調査実施の際にご連絡させていただいております。
GFSI理事会のメンバーはウェブサイトに掲載されているリストをご覧ください。
GFSI理事会は、大手小売業やメーカー、フードサービス業18社で構成されています。理事会はGFSIの活動の戦略的方向性を示し、事務局と共に日々の運営を監督しています。
GFSIはビジネスを駆動力とする組織であり、協会団体やスキーム所有者、認証機関や認定機関が理事になることはできません。
また、理事会のメンバーは全員、“一度認証を受ければ、どこででも認められる”という原則を推進することをコミットしています。この原則は、それぞれのサプライチェーンにおいて、GFSIが承認するスキーム全てを受け入れるということを意味しています。
GFSI では、GFSIの取り組みに関わりたいという方すべてをGFSIステークホルダーと呼んでいます。
毎年、世界食品安全会議に併せて開催されるステークホルダー会議では、GFSIステークホルダーの皆さんにGFSIがこれから取り組むべき戦略的優先課題について議論いただき、GFSIの決定プロセスに加わっていただいています。ステークホルダーの皆さまからいただいた意見はGFSI理事会に提出され、それを基にGFSIの年間活動計画が作成されています。またその他ヒアリング調査も一年を通してステークホルダーに対して行われています。
ステークホルダー会議への参加は無料で、世界食品安全会議の参加者の方全員に開催案内が送られます。また、世界食品安全会議には参加せず、ステークホルダー会議にのみのご参加いただくことも可能です。
ステークホルダー会議であげられた課題は、GFSIに関心がある人にとっての優先課題です。ステークホルダー会議であがった課題はGFSI理事会に報告され、それを基に理事会は議論を行い、GFSIテクニカル・ワーキング・グループが取り組むべき重要課題を指示しています。
このプロセスを踏むことで、GFSIが取り組むべき優先課題を再確認し、ステークホルダーの要望に沿っているかを確認することができます。
テクニカル・ワーキング・グループは、GFSIの取り組みに関心がある様々な組織からボランティアで集まる食品安全のエキスパート達により構成され、活動が進められています。事務局によるサポートの下、年に3回会議が開催され、GFSI理事会から示された特定の重要課題について取り組みを行っています。また、GFSI理事会に対し、技術的見解を提供し、アドバイスを行っています。また、年に2回開催される会議に加えて、各グループが個々に電話会議や協議を行っています。
ワーキング・グループが新規に発足される際には、GFSIのデータベースにあるすべてのステークホルダーにメンバー募集の案内が送られます。様々なセクターや地理的なバランスを保つために、GFSI理事会が応募者の中からメンバーを21名選出しています。
ローカル・グループは、様々なステークホルダーで構成される業界主導のグループで、GFSI理事会から国や地域内での技量や力量の開発と能力の育成を託されています。また、ローカル・グループは協働のための国際的なプラットフォームを提供しています。ローカル・グループの取り組みは次の二つのテーマに基づいて行われています:
ローカル・グループへの参加募集はGFSIのグローバルのウェブサイトで行われますので、募集要項に適していると思われる方はGFSI事務局にお知らせください。様々なセクターや地理的なバランスを保つために、GFSI理事会が応募者の中からメンバーを28名選出しています。
「GFSI認証」というようなものはありません。GFSIは、認定、認証活動を一切行っていません。ただし、GFSIが承認した食品安全規格の1つに関して認証を取得することはできます。
近年、第三者による食品安全監査は、主要なメディアの批判的な監視にさらされています。独立した監査員によって、非常に優れていると格付されている食品製造サイトが、深刻な疾病や死亡を伴う食中毒と関係し、その後、規制当局によって閉鎖に追い込まれています。現在までに報告されている大半のケースでは、こうした事例は、監督や承認を受けていない独立した非認定監査機関とサプライヤーとの一対一の協定です。
認定された認証は、GFSIによって承認されたからといって、食品安全を保証することも、食品安全事故を防止することもありません。食品安全事故のリスクを低減し、監査プロセスの厳格さを大幅に強化する実績ある抑制と均衡の枠組みを提供するものです。
食品企業は、食品安全のコンプライアンスを証明する際に、第三者監査だけに頼るべきではありません。しかし、認定を受けた第三者認証監査は、適正に実施されるなら、自社の施設内での行動と実践の遂行と維持を追求する食品企業にとって価値のあるツールになります。
このプロセスには6つのステップがあります:
ステップ1:必要なGFSI承認規格を選択します
ステップ2:認証機関を選定、指名します
ステップ3:監査の準備をします
ステップ4:監査を受けます
ステップ5:是正措置計画を実施します
ステップ6:認証を維持します
認証のコストは、考慮すべき変数が多いため、大きな幅があります。例えば貴社のスタート地点は、選択したスキームの要求事項で比較した場合、他社のそれとまったく異なってきます。
GFSIはまとまったデータベースを維持していません。但しGFSIの承認を得ているすべての認証規格オーナー(CPO)はそれを持っています。あなたのサプライヤーがどのスキーム認証を得ているかが分かれば、そのCPOがあなたの求めている情報を提供するための助けとなるでしょう。我々のウェブサイトから承認スキームすべてにリンクが貼られています。
認定とは、ある組織が、特定のプロセス、活動、業務(これらは認定範囲の中に詳細に記されています)を信頼のおける確かな、そして正確なやり方で実施できる能力を持っていると正式に承認することです。認定の詳細については、国際認定機関フォーラム(IAF)および国際試験所認定機関協力機構(ILAC)の作成した文書をお読みください。
ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)は2001年から毎年1回、アジア、ヨーロッパ、北アメリカの各地を周りながら世界食品安全会議を開催しています。会議の内容は、GFSI理事会と事務局が企画しています。
また、世界会議の開催にあわせて、GFSI理事会とテクニカル・ワーキング・グループの会議も開催され、その他多くの企業も社内会議を開催しています。加えて、GFSI理事会主催の下、ステークホルダー会議も開催されています。
全体セッションやブレイクアウトセッション(分科会)では知識交換がはかれるだけでなく、業界のエキスパート達のプレゼンテーションを通して多くの学びを得られます。ただ、この世界会議で何よりも大切なポイントは、同業の仲間たちと出会い、ネットワークを築けることです。
GFSIの目的のひとつは、“世界中のステークホルダーが協働し、知識を交換し、ネットワークを築くことのできる唯一のプラットフォームを提供すること”です。
フォーカス・デーはGFSIの取り組みが未だあまり認知されていない地域を中心に、世界中で食品安全への認識を高めることを目的として開催されています。また、世界食品安全会議への参加が難しい方にGFSIのイベントへ参加いただく機会を提供するものでもあります。
GFSI理事会のメンバーは、フォーカス・デーの場で、どんな食品安全マネジメントの取り組みをしているのか自社の事例発表を行っています。また、このイベントはローカルでの食品安全ネットワークを築き、GFSIローカル・グループの設立へ向けた最初の一歩となる機会につながるものでもあります。
2001年8月、GFSIは「旧ガイダンスドキュメント、現GFSIベンチマーキング要求事項」の初版草稿を公表しました。
このベンチマーキングモデルは、世界中の食品安全の専門家から寄せられた情報を取り入れ、食品安全規格がGFSIによって承認されるプロセスを定義しています。この文書は、認証を求めるCPO(認証規格オーナー)に対するガイダンスを与え、また要求事項を明記しています。このドキュメントは、認証規格の堅牢性を確かなものにするため世界中の業界の情報を反映し、協働作業によって定期的に改訂されます。
GFSIベンチマーキング要求事項は、それ自身は食品安全標準ではないこと、そしてGFSIは認証や認定活動に関与しないことに留意することが重要です。
認証規格は、国際的に承認されている食品安全の最低限の要求事項を満たしていることが立証されれば、GFSIによって「承認」されます。これらの要求事項は、マルチステークホルダーによって、GFSIベンチマーキング要求事項に記載されているプロセスを経て作成されます。独立したリーダー、小売業者、製造業者や生産者、GFSI事務局などを含めた中立の委員会が、ベンチマーキング申請の初期スクリーニングを実施するために召集されます。申請が受理されると、ベンチマーキング委員会によってさらに細かく審査が行われ、そこでCPO(認証規格オーナー)が関与することになります。
申請がGFSIの要求に合致しているとベンチマーキング委員会が認めると、書面による協議プロセスが開始されます。その後、委員会は、理事会がその申請を受け入れるか、却下するか、あるいは認証規格に対する追加修正が完了するまで保留するよう勧告します。
この手順のすべては、GFSIベンチマーキング要求事項でご覧いただけます。
我々は、食品安全標準の整合を取ることが、コスト削減や、世界中の消費者に対し安全な食品を保証し、サプライチェーンの透明性と効率性を高めるものだと信じています。
GFSIは、買う側の企業がGFSIが承認した認証規格に対する第三者監査で発行される認証を受け入れ、そのサプライヤーがより少ない監査でより効率的に業務を行うことを後押しします。このことは、世界中で生産され、販売される食品の供給源の品質と安全性を確かなものにすることで流用ができることを意味します。
新しいスキーム申請に関する詳しい情報は、www.mygfsi.comの「ベンチマーキング」「新規CPO申請」でご覧いただけます。
「一度認証されれば、どこででも受け入れられる」というGFSIフレームワークの中で業務を行っている購買側の企業は、同等の結果をもたらすすべての承認スキームを受け入れるべきです。GFSIにとって、好ましいスキームというのはありません。我々は、ベンチマーキング・プロセスは、ガイダンスドキュメントによって同等性を確立すると信じています。但し各スキームは、それぞれのベストプラクティスを作り上げようと懸命に努力をしており、どのスキームを使うべきかは、市場によって決められます。
GFSIは、コンサルタントや認証機関を「推奨」したり、そのリストを提供することは一切ありません。
スキーム・オーナーに、申請費として1,000ユーロが請求されます。この料金は、すべての書類が整っているか、またスキームの必要な各セクションをすべて受け取っているか、を確認するための内部事務コストに充当されるものです。また結果に関わらずベンチマーキング・プロセスが完了した時点で、4,000ユーロを払うことになります。
GFSIグローバル・マーケット・プログラムは、自発的なプログラムで、無料で提供を受けることができ、企業がそのニーズや戦略目的に従って内部的に実施することのできるプログラムです。このプログラムは、認証評価プロセスを持っていません。資料は、食品企業、サービスプロバイダー、ステークホルダーにガイダンスを提供します。
このプログラムは小規模企業やこれから発展する企業にとって理想的なものです。何故ならこれら企業は、規模、技術的専門性の欠如、経済的リソース、あるいはその業務の性格上、自らの食品事業での食品安全マネジメントシステムの実行で困難に直面する可能性があるからです。サプライチェーンはより厳格性を増し、規則に従ったものになってきているので、このプログラムの実践を成功させることによってこれらの企業は、新興市場でのチャンスを得ることができるでしょう。
GFSIの目的の一つは、「力量の向上や能力の構築を進め、効果的でグローバルな食品システムを創造する」ことです。この業務は2008年に開始され、GFSI承認食品安全規格の認証を得ることを目指す小規模あるいはこれから発展する企業に新たなスタート地点を提供するものです。
GFSIグローバル・マーケット・プログラムは、一次産品および食品加工の両方を対象にしています。食品安全に対する能力構築を達成できると共に、ローカル市場へのアクセスが容易になり、この「入口レベル」でサプライチェーン上の相互受け入れシステムが作られます。
このプログラムは、食品加工のためのものが2011年に、一次産品のためのものが2012年に立ち上げられました。このプログラムはGFSIガイダンスドキュメントから抜き出した主要な要求事項を考慮していますが、主にCodexの「食品衛生の一般的原則の規範」をベースとしています。
GFSIグローバル・マーケット・プログラムは、継続的な改善プロセスの推進を目的とするチェックリストおよびプロトコルという形で自発的な食品安全に対する要求事項を公表しています。購買側の企業は、このプログラムを使用するか、あるいは企業が、食品加工場と一次産品の両方でビジネスを展開するためのプログラムとして実施するか選択できます。
グローバル・マーケット・プログラムのガバナンスは、GFSI理事会の承認の下でグローバル・マーケット・テクニカル・ワーキング・グループによってなされています。
このプログラムの利点は、完全な認証の利点とほぼ同じです。但しこのプログラムは、認定認証ではなく非認定評価ですので、市場の信頼性は大きく違っています。
サプライヤーにとって:
購買側企業にとって:
政府にとって:
このプログラムは規格ではなく、またその簡易版でもありません。これは小規模あるいはこれから発展する企業が、自らの食品安全プログラムを継続的に改善するためのツールです。多くの場合、これらサプライヤーは、最終的にGFSI承認規格の1つの認証を得る段階へと進みます。
グローバル・マーケット・テクニカル・ワーキング・グループが、このプログラムのすべての文書を作成し、管理しています。ワーキング・グループはこのプロセスを見直し改善して、活用できるよう知識を共有しています。
地域的には様々な組織が、その戦略に応じて個別に、あるいは協働して活動するかもしれません。
サプライヤーは、このプログラムを通した改善を購買側企業から義務付けられることもあります。
購買側企業は、そのサプライヤーに義務付けすることができ、サプライヤーがそのプログラムを通して改善を進めることでパートナーを組むこともできます。国際的な組織は、妥当性を保証するために地域の専門家を利用しながら、このプログラムを能力構築プロジェクトの基礎として活用できます。
評価プロバイダーは、購買側企業あるいはサプライヤーと提携し、このプログラムのチェックリストに基づいた評価を直接実施できます。
GFSIはトレーニング組織ではなく、またトレーニングコースを開発したり、それを実施したりすることは一切ないことに留意してください。
トレーニングおよびコンピテンシー・フレームワークは、GFSIグローバル・マーケット・プログラムを実践している食品企業にトレーニングのためのガイダンスや優れた実践を提供するために開発されました。これには2つの要素があります:
この文書は、GFSIグローバル・マーケット・プログラムに関わるときに、以下のステークホルダーのトレーニングや学習プロセスでの役割と責任について定義しています。
これらのコンピテンシーとは、グローバル・マーケット・プログラム実施の流れに関与するステークホルダーによって定義された一連の技量(スキル)です。これらは、食品安全要求事項を管理する責任を持つ個人(あるいはチーム)が、食品加工向けグローバル・マーケット・プログラムの基礎および中間レベルに適合することを目的として書かれています。
中間レベルの要求事項を実行する個人も、基礎レベルで特定されているすべての能力を身につけるべきです。
プロトコルは、GFSIグローバル・マーケット・プログラムの構造すべてをカバーし、その各フェーズの行程を記載している文書です。
このプログラムは、サプライヤーが認証に向けて前進し、より良い市場アクセスができるよう設計されています。このプログラムでは、このプロセスは一連のステップから成ると認識しています。
企業は、食品安全マネジメントの自社の現状の進捗に応じて、基礎レベル、中級レベルのどちらからでも開始可能です。
GFSIグローバル・マーケット・プログラムの完全性を保証する目的で、評価プロバイダーを選択する2つの方法があります:
食品チェーンの強さは、最も弱い部分によって決まります。食品安全システムの効率的な実施は、監査員そして監査員の力量に左右されます。
2005年以降、世界食品安全会議の前日にGFSIステークホルダー会議が開催されています。その会議の参加者は、GFSI理事会よりその年以降の検討すべき優先事項について質問されています。再三にわたり上位3項目の1つに、監査員力量が挙げられてきました。
GFSIは、力量実施プロジェクトの4つのフェーズすべてに関して同時に作業する「監査員力量スキーム委員会(ACSC)」を立ち上げています。4つのフェーズは以下の通りです:
「GFSI食品安全監査員力量」の初版は、すべての関連ステークホルダー向けに2013年に発行され、食品加工で働くすべての監査員をカバーしています。農業および園芸の一次産品に対する力量は、その準備を終え、現在、見直し作業中です。監査員の筆記試験および技量評価テンプレートは、現在、作成中です。